パーフェクト・ワールドによせて



今年はついに2001年。
スタンリーキューブリックが1968年に想像した世界が2001年宇宙の旅なんだよな。
僕が2歳の時の話。
アトムは2002年に誕生するはずだ。ホンダが作ってしまうかもしれない。
僕は山梨で生まれ、小学校時代に未来の都市を描いた記憶がある。
大概の友達は富士山にガラスのトンネルが開通してエアーカーが走っているっていうものだった。
   1000年周期を昨年迎えそのお祭り騒ぎが僕にとって透けていて、なんら変化の無い年だったの対して、   
来年の新世紀は心踊る年なのだ。
それは、誰もが想像した理想の未来の入り口だったのだから。
僕らの、心を躍らせた手塚さんもスタンリーも自ら見る事無く理想を夢見ていってしまった。
僕らはその理想と現実のギャップを見なくてはならない。

今回のパーフェクトワールドは誰もが夢見る完璧な世界を作ろうと思っています。
誰もが夢見る理想が現実になったとき人はどうなるのでしょう。
自らその理想に背く行動に出るのではないでしょうか。
理想やパーフェクトな世界が届いた瞬間目的は失われ通過点になってしまうのだから。
この悩みを解決してくれるドラえもんは2100年頃ナンダヨナ。

明治時代の21世紀への思い。
写真電話ができている。
海外の情報を総天然色で取り出せる。
世界を7日で一周できる。
動物と対話でき、小学生の必須科目になっている といったものだったらしい。



2001.1月  開発好明





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