パルコキノシタ+新川貴詩のレクチャー&トーク
8月7日(土) 18:00〜START
あの懐かしいTV番組「プロポーズ大作戦」のテーマソングにのって、
水中メガネとシュノーケルを着けたご両人が登場。
パルコさんは海水パンツ一丁。
席に着く前に、ダイビングの「息切れ」「タスケテー!」のポーズ!
※まず最初に、新川さんのベネチア・ビエンナーレのスライド報告会が
40分間行われました。
※スライドショーがひととおり終わって、パルコさんと<作戦会議>
新>「で、今回はどうするの?11月にはビエンナーレ終わっちゃうよ、どうするの。」
パ>「ということは、アート関係者みんないないわけだ。じゃあ単に地元の人気者になって帰ってくるわけ?(笑)
ドクメンタのときには、とにかく観客がすごい反応だった。演歌でもアニメでもこっちが歌うと一緒に
なって歌い返してくるくらいだから。側で見てたオスカールと小沢はつらそーにしてたけどね。ドイツ
は、ワイマールの人口は練馬区の人口と同じで、海外でやるってスゴイことと思ってたんだけど、
案外、日本でやるのと反響は変わらなかった。でもやっぱり芸術家として生まれたからには表現するこ
とが大切だと思うから、批判されてもベネチアでは歌を歌いたいな。とにかく、外国でボクは成功がし
たい。成功するにはどうしたら良いんだろう?」
新>「成功したというイメージを開発することですね。」
パ>「はい、先生。」
新>「自分の考えている成功したイメージはどんなのがあるんですか?」
パ>「あのー、イタリアの18ぐらいのギャルが「サインシテー!」って集まってくる!」(笑)
新>「今回この展覧会ではその「サインシテー!」っていう人いた?」
パ>「うーん、あ、いたよ。少し。それとわざわざ地元の徳島からも先生が生徒を連れて来てくれたり、
北海道からもファンが来たりした。それから、今回展覧会やって思ったんだけど、今回のあの『7月
プロジェクト』なんかでも、「愛」を作品に出さないと、人は感動してくれないと思ったんですよ。」
新>「あ、そう、それ。やっぱり「愛」だよ。じゃあ、どうすれば成功するか考えたときに、戦略たてるのが
好きな人と、そうでない人がいるけど、その辺どうですか?」
パ>「いや、戦略があっても、実行できない。カッコつけようとすると、ものすっごくかっこわるいことするん
ですよ。”決めてやるゼ!”って緊張するとガクっとなっちゃう。だからオレは絶対ロックンロールスタ
ーにはなれない。カリスマ的なミュージシャンとかなれないタイプで、「よっしゃーツイテコーイ!」っ
て一曲目から歌詞忘れるタイプ(笑)。だからこうしてぐだぐだとみんなの前で悩み相談を聞いてもらう方
がよっぽっど幸せなの。一つ思ったのはね、日本で自分の国の作家を外に出すことより、外国の作
家をこっちに呼ぶことのほうが多いじゃない。それでみんな外国のアーティストの名前とかすっごく
詳しいの、日本人って。で、そんなふうにどんなやつでもさ、名前があって、それでオッケーっていうの
あるでしょ。そーゆーレベルまでいけたらね、アーティストとして幸せだなあと思う。自分の場合、1回
ダメで、2回ダメで、3回だめで、4回ダメで、5,6,7回目あたりで「パルコもやっと(ヒザをポンッ!)
一花咲いたねっ!」って言われるとか(笑)そんな事考えてるんだけど。でも、もっとキャラを立てたいな。」
新>「もう、充分キャラ立ってるからいーじゃないですか。ふつうはかないよ、海パンは。」
パ>「そーいえば、オレ、自分の体型に自信の無いわりには結構人前でハダカをさらしてるナー。(笑)」
新>「人、増えましたねー。」
パ>「今日は本当にこんなに人くるとは思わなかったの(笑)。インターネットとかフライヤーぐらいしか宣伝
しなかったのに。。。。それでね、(話をもどして)オレもあるていど、外国でも発表しているわけだけど、
メディアでは外国でこんなことしましたーっていうカンジなんだけど、実際に、芸術に国境はない。オレ
正直いって最初怖かったのね、ドイツのワイマールの近くにある、かつての捕虜収容所の跡があって、
そこの前で、ガス室の前でカラオケしてるネーちゃんの絵を描いたわけ。どー考えたって、本当だったら
国民の神経逆撫ですると思ったのね。日本の戦後生まれのわけわかんないネーちゃんが「ヘイ、ピース
ピース!」なんてやってたらさ。でもね、わかってくれたんです。結局ね、生きるエネルギーだから解って
くれたんだと思う。殺人とか破壊とかの対極にあるものを比較させたかったの。でね、いろいろなところ
でも通じ合えると思った。だからなにも、今回ベネチアにこだわらなくても、来年の韓国の光州ビエンナ
ーレでもいいかと。近いし。」(笑)
新>「うん光州ね。」
パ>「アクション起こして何かやら無いと、今ベネチア言ってさ、あーこれも見たコレも見たっていって帰って
来るんじゃ、虚しいかなと。」(笑)
・・・・・・・・などなど、途中、会場にある展示作品説明などを交えながら、話はまだまだ続きますが、結局
結論としては、パルコさんは来年の光州ビエンナーレのオープニングの日に、ドーンとカラオケでパフォー
マンスをやろうかと、今後に向けて新たな計画が練られることになったよーです。
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