私は自分の作品が強烈に存在そのものであることを求めている。

だからこそ、まずそれらは圧倒的な存在感を持つ必要があった。

そしてそれが他の存在者を圧倒する必要があったのだ。

私の作品の要素として、その大きさや高速運動が挙げられるとしても、

それらは作品の完成度を高めるため、いわゆる美的解決として偶然選ばれたものにすぎない。

今回、現代美術製作所における私の個展に出品するのは、

大きさ2mのクマが、7000RPMのプロペラ回転の推進力が引き起こす風により、

猛烈な爆音とともに後退するという作品である。

おそらく私の作品を見る人は、なぜクマが後退するのか疑問を持つと思う。

「クマ」は「クマ」でしかない。

「後退」は「後退」でしかない。

「後退するクマ」に理由はなく、それは「後退するクマ」そのものとして受け入れられ、理解されることを願う。

「2Mのクマ」、「7000RPMのプロペラ回転」という2つの要素は、

ともに物理的な大きさと力を表すだけの純然たる記号的要素に過ぎない。

しかしその2つの要素の結合によって開示される「後退するクマ」という存在は、

私を含めた多くの存在者を圧倒するものとなるのだ。

1994年から1998年に至る私の作品群は、しばしば巨大な動物の形態を用いてきた。

しかし、これはおそらく偶然の結果である。

これから続けられる作品制作によって、それはいずれ証明されるであろう。

私の目的はただひとつ、圧倒的かつ絶対的な、

すなわち存在そのものであるような存在を作り出すことにあるのだ。




タムラ サトル




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