THE VEHICLE 「TOKYORAMA」展

<展覧会会期:2000年9月23日−11月18日>


アーティスト・トーク
&上海ビエンナーレ報告会のお知らせ

ビークルメンバー3人が、これまでの活動や今回のコンセプト、または将来の構想など、ビデオ映像
を織りまぜてリアルに語ります。モデレーターに長谷川仁美さん(インディペンデントキュレーター)
を迎え、彼らの興味深い素顔に迫ります。観客より頂いた質問メッセージへの激白コーナーあり。
(長谷川仁美さんによる「上海ビエンナーレのスライド報告会」もあります。)





ビークルトーク・タイトル
− 芸術は家庭から −


11/18(土)15:00−17:00


出 演

吉田 剛/江津匡士/河原三紀

モデレーター:長谷川仁美(インディペンデントキュレーター)


主に昭和40年会マネージャーとして国内外の展覧会を手がけるなど、精力的に活躍中のキュレーター。来年にはビークルも参加するオーストリアのグループショーもプロデュースする予定。
今回のトークショーでは11月より開催の上海ビエンナーレ報告会も行われます(スライドあり)。





Q&A

<皆様から頂いた質問メッセージへのビークルアンサーを掲載しました!>

赤の回答が江津さん青が河原さん緑が吉田さん(ボス)です。
沢山の方々からメッセージを頂きました。本当に有り難うございました。




■ふみっぺん 19歳 横浜
:好きな音楽や映画は何ですか?"こだわり"はなんですか?アイデアはどこからやってくるのですか?

A:今現在はまっているのはスタートレックシリーズ、音楽はRadioHead アイデアは、いろいろな瞬間におりてきますが、ビークルの仲間(あるいは友人)との会話の中から発展することが多いです。  
A:学生の頃からブリットポップ系にはまり、NEW ORDERやTHE SMITHSなど、ちょっと肌寒さの似合うマンチェスタのバンドを聞いていたりしました。最近はもう少しノリのよいものを聞こうと努力しています。THE CLASHも好きです。人間、年取るとヤングな要素を反動として取り入れるようです。好きな映画は・・・「秘密と嘘」とかのイギリス映画みたいな日常生活のはしっこのイメージを扱っているのや、「未来世紀ブラジル」みたいな、まったくトチ狂った非現実的なものが好きです。アイデアはファミリーレストランの注文と共にやってきたりします。やっぱり何気ない会話の中からアイデアは来ますね。



■ヨヨギ 川崎にお住まいの21歳
:洗面所 中はどうして柔軟剤?

A:洗面所といえば洗剤です。
A:楽屋ネタとしては、白い液体で、腐らないものを選んだところ柔軟剤になりました。うまい具合に香りも演出になって皆さんの心をくすぐれたようです。
A:僕はよくわかりません。河原様に買ってきていただいたので。ただし、いくつかの素材はその昔トライしまして、入浴劑も試したことがあります。先日もその時購入した入浴劑でお風呂につかりました。

■NERO 22歳 東京
アートを3人の共同でやるのは大変ではないですか? 価値観の違いなど・・・まとめ役は作品ごとに決まっているのでしょうか?

A:共同作業でひとつのものを創ることは音楽、映画、演劇の世界では普通に行われていますね、美術の世界でも、一つのタブローを何人かで描く、といったことがあってもいいとおもう価値観の違いはたしかにあるし、うまくいかないこともありますが、そんなリスクよりも1人ではできないことが3人でやれることの強みのほうがまさっているのでしょう。
A:各々意見があって、提案すると他の二人からツッコミやアドバイスが加わって、その意見がどんどん膨らみ、個人の主観に固まったものが客観的な要素が入って、アイデアが味わい深くて、マイルドなものになります。そこがポップな作品と言われる所以でもあると思うんですが、ともかく3人いると作業的にも、企画の段階でも助かることが多いですね。私と吉田が言い争っているとストッパーの江津が無難に意見をまとめてくれるといったパターンや、吉田と江津の妄想ワールドが膨らんでいるところを私がそこから現実的なものを抽出してアイデアを提案するなど、いろいろ方法はありますが、基本的に意見がこじれてオジャンになったということはあまりないです。最後は何だかうまくまとまります。
A:3は1の次の素数です。だからまとまるのでしょうか。まとめるのは僕のことが多いですね。


■まりえ 24歳 東京
大アート展でも見ました。「頑張って商品化します」と言っていましたね。冷蔵庫が開かないというのは、本当にねらいだったのですか?それとも開かない方が作りやすかったとか?他のモノは使えるのに何故かな、と。

A:ごさっしのとうりです
A:山田君!ざぶとんを2枚もってきてー。だけど、冷蔵庫が開かないのは、機能性を殺した一番究極のしらかばを作りたかったというのがやっぱり結論です。今回の展覧会に展示していたフロントガラスの作品の裏に、光が漏れないように画面を黒い紙で覆いかぶせたテレビデオがあったのですが、それがすごくサディスティックで、刺激的なものに見えました。冷蔵庫もまさにそのノリといってもいいと思います。
A:何年も疑問に思ってらしたのですか?いろんな説があるようですが、当時吉田、江津の頭がうまく働いていなかった様です。出来上がってからそのハードコアな様に気付いたのです。



■てる 23歳 近所
音楽をサンプリングすることは、もはや当たり前になってきたが、この世の情況etcをサンプリングするというのはどこから出てきたアイデアなのでしょう。

A:わたしたちが日常で気になるモノゴト、お気に入りのモノゴト、を写真にとったり、コレクションしたりする行為と同じなのではと思います。
A:サンプリングは別に特別なことではないし、私たちが当然の行為としてサンプリングをしているということを素直に作品で表現しているということです。
A:事柄と事柄をつないでいくこと。それが人生です。



■のぶ 10歳 東京
くるくる回るイスや人形などはどうやってつくっているのですか?

A:科学の力です
A:お金の力です。



■くみこ 10歳 東京
奥のほうのテレビみたいなのはどうやって映しているのですか?

A:テレビのように見えているのは実は幻影で、実際は何も映っていません?
A:映画館のしくみと同じなんですよー。
A:正確には映画館とは逆、映画は前からで、僕らは後ろから画像を投影してます。リアプロジェクションといいまして、ブルーバック以前は映画をつくるときにも使われた手法です。



■INO 1959年生まれ 埼玉県所沢市
一目見て、明和電気の親戚の人の工場で作っている?と思いました。血縁でなくとも何かつながりはありますか?

A:特別な縁はありませんが、ソニーの大アート展出身ということではつながっています。
A:あと昭和40年会でもすこしつながってるね。


■進藤康平 22歳 ないしょ
どうすれば美大に受かりますか?

A:美大受験予備校にかよって、デッサンと平面構成を100枚描いて下さい
A:どこの科でもよいということであれば、学科の勉強だけでも裏技で入れます。でも、本当に美大で何をしたいのか考えてから受験しましょう。あとは、被写体をじっくり見るということです。
A:はいってからのほうが、ほんとは大変。4年は短いっす。



■ロマンチスト 19歳
子供の頃の夢はなんでしたか?その夢はかないましたか?また今はどうですか?どんな子供だったのでしょう?

A:私の夢は大統領になることでした。
A:具体的に何になりたい!ということは常に意見が変わっていって、テレビっこでファミっこ、人が気にしないようなことに目がいってしまうような子供でした。夢というより、現実の目標(どんなに小さいことでもいいんですが)をつねに設けてクリアすることで、なんとなく見果てぬ夢に向かって軌道修正していくという感じです。結果よりプロセスを楽しもうと思っています。そんなこんなで美大に入って、ビークルを始め、いつのまにか会社ができてました。
A:僕は小さい頃から芸術家になりたかったのですが、中学、高校と大人になるにつれ、芸術家は食べれません、という周りからの声につぶされ、デザインのほうにすすんだんです。でもやっぱり後悔したくなくて、造っちゃいました。今は自分の会社も持ってて、アート、デザイン両方やってます。めでたし。めでたし。


■香奈 東京
最近の一般家庭には、各部屋に1台はテレビがあるという時代ですが、そのうち1台くらいはこんなテレビが欲しと思いました。これらは3人がどんな分担で制作されているのでしょうか?

A:特に決まっていません手があいている人が作るって感じです。
A:そうなんですね。決まってないんですよ。ただ完成度のチェックはきびしく江津さんがします。



■北村 
どんなときにクリエイティブなアイデアがわきますか?

A:クリエイティブな会話がはずんでいるとき
A:普段の会話からクリエイティブな会話へと移行したとき
A:自分がむきあってる問題と人の話、作品なんかが、シンクロした瞬間。



■タムラサトル 北関東の小都市在住
ソニーの頃からお世話になっております。上に乗っている作品が台から滑り落ちてしまうぐらいの早さで回転する作品のアイデアが浮かんでしまいました。ところで、僕の作品をどう思いますか???

A:タムラさんの作品は力強くて好きです。良く動くな−と感心します。機械好きなんですね。
A:すごく良い意味でマスターベーションなところがいいと思います。それが他人にも説得できる力がすごいと思います。
A:僕はメカ音痴なのでイリュージョンに近いものを感じます。



■礒合秀和 千葉市
テレビとビデオはリモコンでの操作となりますが、「しらかばシリーズ」の中に家電を入れたままでもリモコンは使えるのでしょうか?

A:使えるものもあります。リモコンって便利ですよね。
A:ビデオはだめかも?でもYTY2000はいけるよね、たしか。



■立美の生徒 立川市
ゴウヅ先生は、ご自分でも「ジャパガ」という作品をつくっていますが、音楽もやるし、ビークルもやるし、デザインの仕事もやるし、どれをやっているときが一番自分らしいと感じる時で、どの表現に一番力を入れているのですか?

A:いろいろやりたいという欲求がそうさせているのでしょう、やりたいことを一つに絞ることができません。よくばりなんでしょうか?


■百合 21歳
生活の芸術を讃えていたウィリアム・モリスなどのコンセプトに影響を受けたりしましたか?それとは別のコンセプトなのですか?

A:ウィリアム・モリスはテレビで見ましたが似てるといわれればにているのかもしれませんが意識したことはありません。
A:ウィリアム・モリスがどうとかっていうより、自分が美術の世界にいて、もっと他の分野の人とも関わりたいし、いろいろな物事からアイデアや表現方法をとりいれたいというのが正直なところです。思想家の本を読んで模範解答を見るといった行為より、自分が日常的に経験したことをもとに表現する方が、自分のなかでより把握できていて説得力のあるものになるので後者の方法を心がけています。もちろん本も読んだ方がいいし、読むけど、そのまま鵜呑みにしないで自分なりの解釈を吟味するということですね。当たり前なことを言ってすみません。
A:生活の中に芸術をとりいれるのではなくて、日々の生活の中に、芸術も生きているのではないでしょうか。




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